カポシャンについて考察

カポシャンとは単純にこいつとこいつの横並び。

補完で言うとシャンデラを完璧に受けられてしまうバンギラスを格闘のカポエラーで強力に圧力をかけ、バンギやギャラ、ガブなどのシャンデラに抜群取ってくる物理の火力を威嚇で削いでシャンデラが1発は耐えられるようにしている。
何が強いかっていうと




シャンデラの持ち物に襷、珠、スカーフの選択肢がまずあって、
襷やスカーフの場合→ラティやマンダやランドやガブが先制で撃墜されたり行動保証がある
珠の場合→受けられんレベルでゴリゴリ削れる、手助け珠シャドボで223-172のトリル用クレセですら一撃で落ちる、手助け珠エナボで155-165水ロトム218-112トリトドンなどが確定で落ちる



しかもそれに猫騙しが入らないしマッパも効かずにバレットを半減する。横のカポのせいで一撃処理もできない。


それにカポの補助が

猫騙→きついやつをとめて1ターン猶予を作り出せる安定技

フェイント→型判別で守ってくる奴、横交換で縛り解除しようとしてる奴にダメージが入るようになる、プチ先制技にも

不意打ち→A161ジュエル込で無振りラティオスが68.8%落ちる、無振りシャンデラは確定

手助け→手助け珠シャドボで223-172のトリル用クレセ一撃、手助け珠エナボで155-165水ロトム218-112トリトドンなどが確定、手助けオバヒでC182眼鏡流星耐えのポケモンを最低乱数以外一撃、などの一撃処理も可能だったり単純に不意ついて一撃処理できたり
ワイドガードシャンデラに抜群取ってくる地震や岩雪崩を無効化、濁流や吹雪も防げる。


など厄介なものが各種。


GSをやっていた人にはドーディアのようなものであると説明すればわかりやすいだろうか。シャンデラの持ち物やカポエラーの技によって様々な戦い方ができる横並びであり、対処方法も異なる。



簡単に例をとるとバンギグロスクレセトドンブシンマンダという有名パでいえば、バンギラスカポエラーのジュエルインファで処理され、グロスは珠熱風や手助け熱風で落とされ、クレセは手助け珠シャドボで落とされ、トドンは手助け珠エナボで落とされ、ブシンは相性不利、マンダはスカーフめざ氷で落とされ、とほぼ全員に対して確1の処理方法を持っているのである。しかもフェイントまで持っている。
勿論珠とスカーフを併用できるわけではないのでいずれかの処理に無理がでるものの、盤面有利を取るのにはかなり強い並びであるということがおわかりいただけるはず。読みづらいことこの上ない。
シャンデラに電磁波が入れば簡単に処理できそうだが、最近はそれを考えて身代わりシャンデラまでいるらしいよ。カポの不意打ちがすかせたり電磁波無効にできたりという利点があったり。
それだけでなく単純にトリルも貼れる並びである。カポの威嚇で敵物理の火力を落としたり猫で止めつつトリル起動の筋もある。





・対カポシャン
シャンデラの持ち物を割ること。大きくわけてスカーフかそれ以外か。トリパかどうかはメンツで判断する。
一番簡単でアドになりやすいのはボーマンダを投げてスカーフめざ氷を釣ること。スカーフであればめざ氷で一撃処理にいきたくなり、そこを判別してしまえばスカーフならばめざ氷以外でこだわっている時にマンダを安全投げして制圧、珠やジュエルなら上から叩けるため立ち回りの指針を立てる上でかなり楽になる。威嚇でジュエルインファの火力を下げられるのもポイント。スカーフマンダならばスカシャンを更に上から叩くことができ、かつカポシャンの取り巻きになりやすいラティオスも上から落とせるため非常によく刺さる。
カポシャン側も深い交代読みなどはしづらいため、初手アドを捨ててでもこちらのポケモンを失わずにシャンデラの型判別をしたい。
カポエラーが補助の中核を担っているPT相手の立ち回りは、カポエラーを瞬殺してこちらの攻撃を通しまくるか、カポエラーを相手に最後まで残させ対面有利を取れるポケモンを残すようにするか、の2択。簡単にいうと速く殺すか最後に殺すか。
バンギでシャンデラの処理を見るようなパならばバンギの邪魔になるカポエラーを殺せば楽になるため速く殺さなければいけないし、カポエラーをそこまで苦にしないPT(クレセグロスなど)ならば横の攻撃性能があるポケを潰してカポを浮かせてラストの対面でじっくりなぶれば良い。
電磁波を入れてシャンデラの足を止める、トリルを貼って上からぶっ潰すなども当然の対策。特にボーマンダカポエラーの火力を下げつつ炎を受けられるので非常に優秀。スカーフ水ロトムシャンデラの上からハイドロポンプで叩けたり電磁波を入れられたり。トリトドンニョロトノなどの高耐久水タイプも基本的に有利が取れる。




・役割から見るカポシャン
カポエラー自体は威嚇+猫で出すだけである程度アドを取れるポケモンであり、かつ簡単なバンギラスメタにもなるため比較的多くのパで採用されている。シャンデラもPT内でナットレイを見れる貴重な炎タイプであり、クレセグロスラティなどトップメタのポケモンに抜群を取ることができるため役割的にも同じくよく採用される。
並びだけで高種族値スタン相手にはある程度アドが取りやすいため、スタン相手にはわりと強い並びである。反面雨砂をそこまで得意としないため、どちらかというとPTの軸になって周りで対雨砂を補強するという感じであろうか。





・カポシャンのサンプルPT
myさんのカポシャン



カポシャンが対面余り得意でない対竜の上を取れてカポエラーの攻撃補助と相性のいいラティオス、流星群を受けることのでき対雨を担えて詰み筋にもなるナットレイシャンデラでの処理が面倒な水タイプの処理に水ロトムシャンデラミラー、電磁波を入れてくるボルトクレセなどへの圧力や天候変化役、薄い対霰のためにバンギラス
ラティ⇔ナット、バンギの縦関係も綺麗だし、ラティシャンデラ、カポラティ、シャンデラロトムなどの横並びも綺麗で綺麗にまとまっているPT。





Rさんのカポシャン


ランド以外は上と同じ。ランドは上のではちょっと薄い対砂を担っているのだろうか。砂下地震は強いダメージソースにもなり、対バンギにも厚い。シャンデラ以外でグロスの高速処理ができるようになり、格闘の裏受け要因ができたのも良い。対ブシンに厚くなった感。
反面クレセリアが重くなり、対霰がちょっとめんどそう。
シャンデラによる抜き筋と、ナットレイによる詰め筋のどちらかを狙って進めると楽。




私のノオーフロスト

ギャラガブで強くバンドリ、バンギランドなどの砂を抑え、ノオー刺しで雨を抑えた中に入っているカポシャン。ノオーフロストで不安定になりがちな対スタンを担う。
グロス処理やクレセ処理の要なので、どちらかというとカポシャンがメインなわけではなく役割で採用されている感じ。地震や吹雪、熱風の全体攻撃で安定して攻めることができ、バグも引ける。カポシャンノオーの補完関係が綺麗。






・意表をつくカポシャン
スカーフ、珠などの普通に殴ってくるシャンデラだけでなく、いくらか別の意表をついてくるものも存在。
筆頭は勿論それっぽくないメンツからのトリックルーム起動である。トリル下でシャンデラ、裏のノオーなどが一気に攻め立てる霰トリパ的な流れも作れる。
数自体は少ないが必ず意識しておきたいのは小さくなるシャンデラ。残飯や身代わりなどを持っており、避けながらあのCで攻撃してくるのは恐怖の一言。
電磁波スカし、それに様子見などがされやすいため身代わりを搭載しているシャンデラもいなくはない。クレセリアの電磁波でシャンデラの処理を考えている電磁波パは注意。





私自身カポシャンとはかなりの回数やってるはずだけど、あんま立ち回りとか強く意識したことないから試しに文章化してみた。使う方はハリテシャンデラなら相当回したけどカポシャンはそこまでないなあ。まあカポシャンに限らずアスシャンデラやハリテシャンデラなどは今環境頂点であろうハリテクレセグロスハッサム)型のスイッチトリパにわりと刺さっているため普通に強そう。何より単体性能高いから回しやすい