新社会人のNHK契約失敗談

前回の記事の書き出しが「3ヶ月ぶりです」なのにそれから一年が立ちそうでびっくりしました…
大学生の良い身分でポケモンしてたぼくも今や社会人になって働いています。周りのポケモンやってた人達も仕事の合間縫って考察や調整をしてるようで、
時の流れはとても早いですね…


今回書く内容はテレビの受信料のお話です。無知な新社会人の体験とググった知識を取捨選択した結果を書いてみようと思います。

「いやお前が契約するから悪いんだろ?自業自得やん」
「ぐうの音も出ないほどその通り…」

読んで欲しいなと思ってるのは大体④なのでそこまで読み飛ばしても


①「経緯」


社会人になったため自分にお金を奮発できる身になり、ゲームも深く面白く楽しめる物がやりたかったのでテレビとPS4を購入する事にしました。

転居してまず貯金を使ってテレビを先に買ったので、あとは給料日まで待ってPS4を購入する予定でした。そんな転居後初の日曜の朝に、来客が訪れました。

NHKの社員さんですね。

「ここのマンションは衛星が通りますので衛星契約ですね。契約をするので書類にサインと銀行カードをお願いします。」要約するとこのような話でした。
条件、規約、その他何の説明ももらえませんでしたが、ピンポンの音で起床した寝起きの頭は、水道やガスの業者と一緒でそういう物なのだと何の疑いもなく契約を結んでしまいました。(物凄い平和ボケです、もし詐欺だったらどうなったんでしょう)思わず押し切られてしまったあと、部屋に入って猛烈に疑念が湧いてきました。
いやそもそもうちケーブル買ってないから電波受信できないし、アニメなりドラマなりはリアルタイム視聴できるわけもないからhuluやらに課金して楽しもうと思っていたのになんでこんな無駄金をNHKに払わないといけないのかと。そしてネットで色々とどうにかして解約しようと調べたわけです。



②勘違い
NHKの契約云々で調べてて面倒だったのは、形式や法律が違う時代の話(ex,電話一本で解約できた、義務じゃないので契約しても払わなくても良い等)をしてる人や、NHKが嫌いすぎてレスバトラーになっている人(ex,◯◯法ではこうなっていると強気で言ってやりましょう)が混在しているためどうすれば本当に解約できるかを見極める事でした。その中で僕がしてた勘違いやネットに乗ってた勘違いを以下羅列


・BCASカードを切り刻んだり、ケーブルが無い事を主張したりすれば良い
一番最初に僕が考えたのはこれです。買えば見られるでしょ?、という立ち位置で来られるため無意味に終わります

・「受信を目的としないテレビなら良い」という法律の条文より、ゲームが主目的である事を絡めて主張すれば良い
同上です。「受信を目的としない」テレビは量販店やらの販売用、といったものに限られるという国会答弁が出てるのでおしまいです。

・法律を盾にレスバトルすれば良い
相手はNoとだけ言えばいいのでお話になりませんし電話口の相手さんもそう教育されていると思います、話が通じない。

・契約を無効だとクーリングオフすれば良い
これもイケると思ったのですが、テレビの受信契約は放送法にて定められているため特定商取引法の範疇であるクーリングオフからは対象外でありクーリングオフはできないようです。


そもそも放送法第64条に「協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。」とあるので色々とお察しです。法律で定まっているからと契約の説明もされませんし即日契約を求められます。凄い会社ですねー
受信機設置者がその目的にかかわらずNHKと契約、料金を徴収される事に関しては各方から疑問の声が上がっていますが、現時点での法律ではこうなっているようですしNHKもそんな態度です。
そもそも、向こうさんが解約させないと言えば(裁判とかまで持ち込まない限り)解約できないようなので、面倒ですが正攻法を調べる事にしました。



NHKから解約する条件」
結局どうすれば穏便に解約できるのかと調べた結論が以下。

絶対条件として自分が住んでいる地域のNHK宛に電話する事。全国版NHKのフリーダイヤルに電話しても話が通じませんでしたし難癖を必ずつけられますしそもそも解約書を送る事のできる立場にないのでは?という疑問まであります。

1.受信機(テレビ)が壊れて使用不可になった場合
2.受信機を(全て)廃棄や売却した場合
3.引っ越し等で該当住所に誰も住まなくなった場合
4.受信機を(全て)他人に譲渡した場合



の4つの条件のいずれかにあれば、電話したら送られてくる解約書にその旨書いて証明書なり同封して送り返せば良いようです。
ただ必要事項書いて送れば良い地域もあれば、実際にその事実の証明を求められる地域もあるようで、廃棄や売却した場合はその証明書、他人に譲渡した場合は一筆書いてもらうなり輸送の伝票なりをすると
スムーズに解約できるようで。証明書無い場合、自宅までやってきてもらって部屋を見せるとかいう面倒な行為を必要とするケースまであるようです。拒否ったら解約できない、なんと酷い
その上僕は日曜に契約して月曜に解約願いを出したのに1ヶ月分の料金を払わなければならないという規約により無駄金でふらふら
ともかく即日で友人に手伝ってもらい友人の部屋に郵送して、その伝票を同封する事にしました。今は解約書を待っている状態です。




④「教訓」

・そもそも契約しない
放送法には「協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。」とありますが、これを破る事により罰則がありません。
契約したならばその契約事項に従って支払いの義務が生じますが、法律自体には「NHKに受信費用を払わなくてはいけない」とも「受信機を設置したにもかかわらず契約をしなかった者には罰金が云々」とかいう条文はないためまず契約しなければ支払う義務はありません。
契約してない場合は「テレビが無い事を証明する必要もない」ので、部屋に上げる必要もなし。


・書類をよく読む
まるで騙してるみたいな表記ですが、NHKのサイトや文章では、放送法という法律と日本放送協会(NHK)受信規約という自社規約を同時に並べています。あたかも自分の所の規約も法律なんだよとミスリードを誘う構えです。「放送受信契約は、受信機設置の日に成立するものとする。」とか「受信機を設置した者は遅滞なく次の事項を記載した放送受信契約書を放送局に提出しなければならない」とかね。
自分がお金を払う契約は条件をキチンと読んでからだなと感じました。


・そもそも話をしない
日曜の朝にアポ無しで安らかに寝ている人間を叩き起こす輩と話をしない。今までずっと田舎暮らしだったため訪問販売等も体験したことがなかったのですが、都会で、金を稼ぐ立場ならやって来る相手が詐欺師かもしれないという用心をすることは大事だなと思いました。


・そもそも初対面の人間と契約しない
詐欺だったら今頃もっと僕は大変な目にあってました。自分の危機意識の低さを痛感した出来事でした。まず訪問してきた人間と契約をすべきではないし、印鑑を出すべきでもないし、何かの契約を行う場合は
部屋に入ってじっくり考えてからにすべきでした。色々かかった費用は教訓代とかんがえる事にします。


・そもそもテレビを買わない
その金でディスプレイを買ってpcと兼用しよう。huluやらニコ動やらのネットのサービスでほとんどのアニメドラマ映画は見られるので番組が見たいとか垂れ流しにしたいとかいう人で無いならそもそもテレビを買うべきでないなと感じました。

色々とお金もかかりましたが、都会で生きていくための教訓を教わったと思って割り切ります。田舎者で親に依存してたぼくはとてもとても無知なのだと実感しました。



テレビを購入する目的にも、ゲームをしたい、にぎやかな音が欲しい、エンタメ番組が見たいなど色々な用途でテレビは使えると思うのですが、購入すると例えNHKを見なくてもアポ無しでいきなり訪ねてきた上に
その場で契約を迫る、契約内容についての説明は無い、解約時にはたらい回しのように時間をかける、一々契約の条項ががめついヤクザみたいな会社と付き合わなくてはならないとなると辟易しました。
これで公共の放送だから支えてくださいとおっしゃられてもそんな言葉はとてもとても空虚に響きました。僕は別に年3万が払えないような給料ではないですが、少なくともお金を出して支えたくなる会社でも無いというお話でしたとさ。




ディスプレイでPS4のゲームをする予定なので気が乗ったら記事を書くかもしれません。